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PART2 2009年~

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⑲2009夏(B4片面カラー)

これはまた違ったテイストです。当時塾生にイラストが上手な子がいまして、その子にダサめのヒーローっぽいキャラをって頼んで書いてもらいました。なかなかいいですね。このキャラまた何かで再利用しようかな。四畳半スクールのカタカナ文字も、既成のフォントいじってそれらしくしてあります。

片面チラシの時に、インパクトを与えることと詳細を伝えることを両立させるのは、なかなか僕の技術では難しいので、どうしてもこういった変化球になってきます。前回の塾生コメントチラシの事もあり、チラシ作成に塾生を参画させるっていう方向に思考が向きやすくなっているのもあると思います。

⑳2009冬(A4片面黒)

​冬はA4一色印刷で節約です。これは白と黒でどれだけインパクトを出せるかってのを自分なりに考えた結果、ライブハウスとかに貼ってそうなビラのイメージを目指したのですが、なかなかそこまでいってないですね。やっぱり思い切ったことをしているようでどうしても振り切れない所が素人っぽいです。それにしても我ながら、毎回毎回アイデア出すの大変だったなあと思い出します。まぁ今もですが。こういう作業は周りから見るほど楽しいものではなく、毎回必死で絞り出しています。そのアイデアが形になる保証もないですし、そういう焦りは常にあります。でもどこか気楽さがないと、ゼロから1を作ることは出来ませんね。

2010春(B4両面カラー/黒

塾生直筆コメント第2弾です。きちんとデータ化して並べてあるところに進化を感じます。それにしてもみんな自由に可愛く面白く書いてくれます。大人がまねして書いてもなかなかこうはなりません。さすがです。

写真は、カラフルに染めた白衣を生徒に着てもらったものです。こっち向いて笑って欲しかったのですが、なかなか恥ずかしいってことでこのポーズになりました。色=個性みたいなのは2008春チラシからの流れです。その色自体もどんどん変わっていって良いと思います。個性が固性になってはダメです。

春のチラシオモテ面は、塾生コメントがインパクトも内容もあって最適かなと思い始めた時期ですね

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2010夏(B4片面黒

これはうちの三女誕生と、その時何かで読んだ、上に飛べるのは追い風じゃなく向かい風の時だってのを絡めて作っています。どうでもいいのですが

のんびろうにはノンビロアーノって仲間がいまして、そこに新たに“のんベイビろう”が加わりました。

ただこのチラシ、印刷はしたのですが訳あって1枚も折り込まれていません。

詳細はここでは伏せますが、悲しい事故がありまして。

​なので世には出ていない幻のチラシですが、こうしてここでお披露目出来てそれはそれで良かったと思います。

2011チラシ表 アウトライン化済 [更新済み]のコピー.jpg

2011春(B4両面カラー/黒

2010年6月、交通事故で同僚教師が亡くなった。開塾依頼苦楽を共にしてきた唯一の仲間を失い、塾を閉じることも考えた。それでもなぜ続けることができたか。それは悲しみを分かち合える塾生たちがいたから。通夜、葬式に学校を休んでまで駆けつけてくれた子どもたち、そして親御様。僕は初めて生徒の前で泣いた。

塾とは何か、彼に教えられた。塾とは、子どもたちが主役の場所であると。

真っ暗な闇の中、子どもたちのコメントで形作られた四畳半スクールの文字。事故から約半年後に作ったチラシのデザインは自然とこうなった。

裏面には、当時37歳の僕自身が小学生の頃から今までを振り返った文章。チラシというのはその時々に塾や自分自身を顧み、時にこういう文章を書かせてくれる。

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2011春(B4片面カラー

イギリス60年代のモッズカルチャーの象徴、ターゲットマックをなぜか採用している。全体としても、色にこだわりかっこいいチラシを目指している。

キャッチコピーの中にある“道”や“スタイル”という言葉からは、新生四畳半スクールとしてどう進んでいこうか模索していた当時の心境が伝わってくる。自分が欲しているもの=自分に足りないものが目につき、こういうチラシなどの表現につながるのだと思う。

ターゲットマークに隠れるように配置したのんベイビろうが、カタツムリのように見えて僕は気に入っているのだが、多分見ている人には誰にも伝わらなかっただろうな。

2012 春 チラシ(表) [更新済み].jpg
2012 春 チラシ(裏) [ア済み].jpg

2012春(B4両面カラー/黒

毎年恒例となった塾生直筆コメント。それにしてもみんなアイデア豊かに渾身の1枚を書いてくれる。色も実にカラフル。僕がやることは邪魔をしないことだけかなと、コルクボードにピン刺しの形にした。

​裏面には、「大人が子どもを成長させることはできません、できるのは成長を信じて待ってあげることです」とある。これは本当にそうだなと思う。成長というのは自らするものであって、外からさせるものではない。ただ、その時に見守って、待っていてくれる存在があると、大きく育つのではないかと。とはいえこれが一番難しいのだが。

2012夏(A4両面黒

なんだか手抜きのような表のデザインだが、文字の大きさやスペースなどを細かく調整したりはしている。シンプルにすればするほど、逆によく目立つチラシになるよい例かと思う。

事実、満員に近かったのだが、チラシを入れないというのはこわいのでどうしようかと思い、ならばそのまま満員が近いということをうたっちゃおうということで、デザイン同様シンプルな発想で作った。

​裏面には前回に引き続き「大人が子どもを成長させることはできません...」の言葉。こういった文章は毎回変えるのではなく、ある程度長く使うことで浸透するかなと思う。

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2013春チラシ(裏).jpg

2013春(B4両面カラー/黒

10年生き延びました。知らない土地、3LDKのアパートで開業して10年。達成感というよりも感謝しかありません。「おかげさまで」、もうこの言葉しかないです。赤背景に白文字、一番見やすい配色だと思います。赤はめでたい感じでもありますし。生徒コメントで作った10周年の文字がぐねっとへの字に曲がっているのも、作っているうちにこうなりましたが結果オーライかと。のんびろうには王冠をかぶらせてみました。こうやってのんびろうに何かを付け足すの、この頃からやり始めたような気がします。

裏面の構成は前年と同様です。変える必要のないものは変えなくていいってことに気づき始めました。

チラシ裏.jpg

2014春(B4両面カラー/黒

これは大漁旗に刺激を受けてのデザインですね。塾生が増えてきて、それを祝いたい気持ちがちょっとあったのかもしれません。個別指導なのでどうしても定員が限られていて、当時授業のコマはパンパンな状態でした。とはいえ、春先は卒業に伴う塾生の入れ替えの時期で、外部の方にもそれをはっきり打ち出してみようということで「最も入塾しやすい時期」というストレイトなコピーになりました。

あとは四畳半スクールのロゴマークみたいなのを作ったのでそれを使ってみています。

裏の「穏やかに...」の文章も、少しでも塾の姿勢をわかってもらおうと一生懸命書いています。でも、やっぱり表の生徒コメントの方が説得力がありますね。

四畳半スクールチラシ201409 再.jpg

㉙2014秋(A4片面黒

​これは春の裏面のコピーに文章を付け加えて、レイアウト等を少し変えたものですね。ゼロからのチラシ作成というのは本当に骨が折れる作業なので、時々こうして今までのものに修正を加えてライトに新聞折込をすることを試みたりしています。

せっかく前回作った「穏やかに...」のコピーを大事にしたいという気持ちから、その説明の文章を付け加えていますが、そもそも説明しなければいけない時点で良いコピーではないかもですね。

とはいえ「同じ高さで」や「安心してがんばれるように」といったワードは、四畳半スクールのアイデンティティーをそれなりにきちんと表現していると思ってはいます。

2015 春 チラシ(表).gif
2015 春 チラシ(裏)モノクロ.jpg

㉚2015春(B4両面カラー/黒)

定番、春の生徒コメントチラシですが、今までと違うところがひとつあります。それは、コメントを書く紙を変えたこと。大した違いじゃなさそうですが、僕的には結構大きなことでして。あれ?コメントの紙別にこれじゃなくてもいいんじゃないって、ようやく気付けたということであります。それによりコメントチラシのデザインの可能性が一気に広がり、作るのが少し楽になったように感じました。とはいえこの時選んだ紙はすごくキレイな蛍光色だったのですが、実際印刷したものを見ると全く蛍光ではなくちょっとがっかりしたのを覚えています。何事もトライ&エラーですね。​

裏のコピーは原点回帰といいますか、自分的に一番しっくり来ているものに戻しています。

​新しくしてみたり、古いものに戻してみたり、いろいろです。

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㉛2015夏(A4両面黒/黒)

久しぶりに思い切ったことをしてみたくなったんだと思います。

その頃ある生徒に「毎週塾のある日が楽しみ」という宝物のような言葉を頂きまして、嬉しくてチラシにしてしまいました。オモテ面、ここまで清く余白を使ったのは初めてではないでしょうか。A4の小さなチラシですが、インパクトはあると思います。他には、文字間を細かく調整したり、のんびろう達が黒いボックスにちょっと重なるように配置してソフトな感じを出そうとしています。

​ちなみにこれ、6月のチラシなので夏期講習の募集なんですが、詳細は書いてないですね。夏期講習始まりますとあるだけです。基本HPを見るのでこれでもいいですね。

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